長い夜

どうしても触れられなくて ただ怖くて戸惑う
もし触れてしまったら 僕は壊れるかもしれない
今もそれは目の前にあるのに
未だその現実を直視できずにいる

どうすればいい?
誰も答えてはくれないのに 問うてしまう

触れなければ後悔するのは自分
だけど もし暗闇に踏み込んでしまったなら
二度と戻れない その先に何があるのかわからない

目の前に在るそれを見つめる度 上がる心拍数
進か退か 静か動か
それを見つめる度 心拍数が上がる
心は動 思考は静 進みもせず 退きもせず
そこに在るだけの「それ」に捕われたままの僕の身体