粉雪

この冬に あなたと出会って
寒空の下
舞い散る雪は まるで桜のように 揺らめいて
二人のはじまりを 見守っていた

そっと触れあって 伝わる体温
降り積もった雪を 少しずつ溶かして
次の季節を連れてくる

見たこともない景色 見にいこう
溢れる色に招かれて 春の匂いの風が吹く場所へ

そして季節が巡ったら
来年の冬も同じようにそこへ
思い出の雪を見にいこう