前進

今まで抱えてきたものが
目の前で虚ろに揺れるときは

思い出して
あなたを待っている場所があること
橙色に輝くうねりが いつも
ちゃんと迎えてくれることを

あなたにしか描けない
あの放物線を もう一度見せて
それまでずっと 待っているから

秋を知らせる 冷たい風が吹くまでには
まだ数え切れぬ程の 喜びと苦しみがある

降られた雨が いつの日か
祝い酒に変わるように

想いを全てぶつけた球は きっと
どこまでだって届くんです