黄金色の世界

黄金色の世界で まばたきをしては
自ら描く幻が鮮やかな木々に混じって 合わさって
いるもの いらないもの 忘れてしまいそうになる

やがて空の色に溶け合ったとして それは 現実になりはしない
散らばった葉をすくい上げて 高く高く 撒き散らした

また元通り
黒い地面を彩る数千枚

やがて千切れて消えてしまったとして それは また繰り返すこと
散らばった葉をただ見つめて 僕はゆっくりとまばたきをした

想い描く 一面の白色、桃色、緑色
それらすべてに確かに居たとしても 幻は幻

少しまばたきの速度を上げた

また元通り
数百日後にも黄金色の世界