羊さん郵便
あるところに、白い羊がひとりで暮らしておりました。
おいしい果物とあたたかい寝床には満足していましたが、ひとりぼっちは寂しいものでした。
そんなある日、白羊の家の近くに黒い羊が引っ越してきました。
自分の真っ白いからだがつまらなく感じられていた白羊は、黒羊に憧れるようになりました。
顔を合わせれば挨拶をするようになりましたが、白羊はもっと黒羊と仲良くなりたいと思い、お手紙を書きました。
『黒羊さんはかっこいいです。ぼくも、あなたのようになりたい』
朝も夜もどきどきしながら待つこと数日、黒羊からお返事が届きました。
『白羊さん、お手紙ありがとう。僕は、きみの真っ白なからだがとてもきれいだと思う。
ないものねだりというやつかな?からだの色は正反対だけど、僕らは何だか似ているようだね』
きれいだなんて…
はじめてそんなことを言われた白羊は、嬉しいけれど逃げ出したくなるような、不思議な気持ちになりました。
白羊は何だか、自分のこの真っ白なからだが少し好きになれました。
勇気が出た白羊は、すぐにお返事を書きました。
『黒羊さん。この間のお手紙には書けなかったけど、ぼくはあなたとお友だちになりたいです』
しばらくしたある日、白羊のもとに黒羊が訪ねてきました。
驚く白羊に黒羊は言いました。
「やっぱり僕たちは似ているね。僕もきみともっとずっと仲良くなりたいと思っていたよ。」
白羊はまた不思議な気持ちでいっぱいで言葉にならず、それでも必死でこくこくと頷きました。
黒羊は少し照れくさそうに、優しい顔で笑いました。
ひとりぼっちだった白羊には、目の前の黒羊の存在が夢のようでした。
それは黒羊だって同じで、この幸せないまを確かめるようにぎゅっと白羊を抱きしめるのでした。
それから二匹の羊は、ずっとずっと寄り添い合って仲良く暮らしました。
おいしい果物とあたたかい寝床には満足していましたが、ひとりぼっちは寂しいものでした。
そんなある日、白羊の家の近くに黒い羊が引っ越してきました。
自分の真っ白いからだがつまらなく感じられていた白羊は、黒羊に憧れるようになりました。
顔を合わせれば挨拶をするようになりましたが、白羊はもっと黒羊と仲良くなりたいと思い、お手紙を書きました。
『黒羊さんはかっこいいです。ぼくも、あなたのようになりたい』
朝も夜もどきどきしながら待つこと数日、黒羊からお返事が届きました。
『白羊さん、お手紙ありがとう。僕は、きみの真っ白なからだがとてもきれいだと思う。
ないものねだりというやつかな?からだの色は正反対だけど、僕らは何だか似ているようだね』
きれいだなんて…
はじめてそんなことを言われた白羊は、嬉しいけれど逃げ出したくなるような、不思議な気持ちになりました。
白羊は何だか、自分のこの真っ白なからだが少し好きになれました。
勇気が出た白羊は、すぐにお返事を書きました。
『黒羊さん。この間のお手紙には書けなかったけど、ぼくはあなたとお友だちになりたいです』
しばらくしたある日、白羊のもとに黒羊が訪ねてきました。
驚く白羊に黒羊は言いました。
「やっぱり僕たちは似ているね。僕もきみともっとずっと仲良くなりたいと思っていたよ。」
白羊はまた不思議な気持ちでいっぱいで言葉にならず、それでも必死でこくこくと頷きました。
黒羊は少し照れくさそうに、優しい顔で笑いました。
ひとりぼっちだった白羊には、目の前の黒羊の存在が夢のようでした。
それは黒羊だって同じで、この幸せないまを確かめるようにぎゅっと白羊を抱きしめるのでした。
それから二匹の羊は、ずっとずっと寄り添い合って仲良く暮らしました。